じぇねろぐ。〜for new generation〜

世界のこと、留学のこと、ありのままに

勉強しよう

皆さんこんにちは。GWどのようにお過ごしでしょうか。私はバイト代で旅行......

 

したかったのですが、そんなにお金が貯まっていなかったので、お家で筋トレしたり、音楽聴いたり、英語の勉強をしたりして過ごしました。英語の勉強をしていて、ふとインドネシアの大学生たちを思い出しました。彼らとは英語(時には日本語、いやむしろ日本語の方が多いような......)でコミュニケーションを取りました。交流したインドネシアの大学生の方が、東北大生の平均より英語力は上だと感じました。(私たちよりちょっと年上だったのもあると思うけど)日本語学科の学生が多かったとはいえ、ゆっくり目に話し、簡単な話題であれば、日本語で会話することが出来ました。帰国後も、彼らとインスタグラムでやり取りしています。インドネシア人が英語と日本語を交えてメッセージを送ってくれるのに、私はインドネシア語が全く出来ない、これではいけないと思い、

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書店で購入しました!

 

 

ニューエクスプレスシリーズは、初心者向けの語学学習書としてお勧めです。お勧めする理由は二つあります。一つ目は、CDが付属してあることです。やはり語学学習において、ネイティブの発音を聞くことは大切だと思うからです。二つ目は、本が薄く、文字数もそんなに多くないことです。これなら途中で挫折することなく、最後までやり遂げ、身に着けることが出来るはずです!私はインドネシア語の他に、ニューエクスプレス+フランス語も持っていて、これでフランス語を勉強していました。(二週間くらい本気でやれば仏検三級取れる)

 

インドネシア語検定 

https://www.i-kentei.com/

 インドネシア語検定があるって知っていましたか?私はつい最近まで知りませんでした。英検や仏検と同じようにインドネシア語検定もあります。「インドネシア語でコミュニケーションを取りたい」という目標では少し漠然としているため、ひとまずインドネシア語検定で合格することを目的として頑張ります。

 

インドネシアは経済発展が著しい国です。何十年か先には日本が抜かされているという話も聞きました。そんなインドネシアと友好的な関係を築いていくために、インドネシアの言語・文化などについて学ぶ必要があると感じます。

トリリンガルに聞いてみた

 こんにちは。平成最後の「じぇねろぐ。」になります。今週も張り切っていきましょう。

 今回のテーマは語学についてです。海外に行ったことのある人や留学生の友達がいる人なら誰しも「○○語がしゃべれるようになったらもっと楽しいだろうなぁ。」と思ったことがあるでしょう。筆者もインドネシアの大学生と話したとき、もっと自分のことを話したいのに英語が出てこなくて少し悲しかったのを覚えています。またリスニング能力の低さも実感しました。中高6年間あるいは英会話教室などで勉強してきたのにもかかわらず英語が話せないという方は決して少なくはないでしょう。今週はそんな方々のため(あと自分のため)に3か国語をしゃべれる留学生の友達にインタビューしました。

 

 

はじめに 

 その友達は香港からの留学生で東北大学には工学の勉強をしに来たそうです。中国語、英語、日本語が話せるトリリンガルでインタビューも簡単でした(笑)。香港は英語の教育が盛んで彼も子供のころから英語は勉強しており中高生のころには普通に話せたそうです。彼に限らず香港の人は大体英語が喋れるらしいのであまり外国語という感じではないのかも知れませんね。それはそうとして日本語がペラペラなのは凄いと思います。どのようにして日本語をしゃべれるようになったのでしょうか。外国語を学ぶ上で意識していたことについて聞きました。

 

語彙力

 何よりも語彙力がないとお話にならないとのことでした。彼が言うには語学学習は文法、読書き、リスニング・スピーキングと、レベルが上がるごとに連れて必要とされる語彙は増えていくもので、そのため語学力を上げ英会話ができるようになるには語彙力が大前提だそうです。このことに関して私の履修している英語の授業でも同じことが言われていました。例えば英語圏のネイティブの持つ単語数は35,000語。そして私達東北大学生が入試の時に必要とされた単語数は5,000語。その差があっては英会話は不可能だそうです。当たり前すぎることですが、実際語彙力を重要視している人は少ないと思います。映画や読書などでその都度調べながら楽しく語彙力を上げてみるのもいいかと思います。

 

積極的なコミュニケーション

 留学生の彼は日本に来る前に日本語検定というもので一番上の級を獲得したそうです。そして東京の方の大学に留学しました。しかしその級をもってしても日本人とスムーズに会話ができなかったそうです。やはり独学では超えにくい壁があったそうで、多くの外国語学習者にあてはまることだそうです。そこで彼は積極的に日本人と会話をし、分からない単語はその都度調べるなどしてとにかく場数を踏みました。また留学生と日本人の交流グループなどにも積極的に参加しました。結果先ほどの語彙力は伸び、独特な言い回しや、若者の言葉など辞書に載っていないところまで学べたそうです。さらに言語以前のコミュニケーション力もつきました。より実践的に学ぶことも重要です。

 

さいごに

 私は正直もっと画期的な方法がないかといろいろ聞きましたが、やはり基本重視で地道にやるしかないそうです。つまり語学学習で最も大事なのは継続する力だと思います。彼の日本語を学ぶきっかけとなったのはJ-Rockが好きになったからだそうです。そのモチベーションで一生懸命勉強したから今の彼がいます。外国語を話せるようになりたいという気持ちを忘れず継続して学びたいです。

インドネシアと日本のギャップ

 時の流れは早いもので、インドネシア渡航してから一ヶ月がすぎてしまいました。今回はインドネシアで感じた、日本とのギャップを少しだけ綴っていこうと思います。

インドネシアは物価が安すぎる?

 ホームステイの時のこと。

 ホストファミリーと一緒に住居を散歩していたときに、立派な住居を見て、この住居は二万円くらいだと教えてくれました。立派な住居というのも、二階建てで、車が何台もあって、見るからに敷地面積の大きな家です。日本の豪邸とまでは行きませんが、少なくとも一般的な民家よりは遙かに大きな家でした。その言葉には私も驚愕でした。確かに物価が安いとは聞いてはいたのですが、そこまで安いことにびっくりしたものです。

後のトヨタの社員さんの話で、インドネシア人の平均月収は大体日本円で五万円とお聞きしましたが、物価の高い日本だと間違いなく破産してしまう値段です。

 それほどインドネシアはまだまだ物価が安いのですが、スーパーに行くと日本とほとんど変わんねーじゃん!みたいな値段ばっかり。前回の記事で触れたとおり、私たちの訪問したスーパーが高級そうな場所だったからかもしれませんが。

 

 ところが変わってコンビニではポカリスエットが日本の値段の三分の一くらいで売られていました。また、お酒は、日本より大幅に高かったのですが(イスラム教の影響?)、なぜかビールは日本とほぼ同じ値段でした。場所や物品によって値段に差がありすぎる印象を持ちました。


 まだまだインドネシアの通貨、ルピアは価値が低く、日本の1円がインドネシアでの120ルピアに相当するそう。日本の物価が高すぎるとはいえ、通貨の価値の低さ、ものにはよりますが物品の安さから、インドネシアがまだまだ成長している途中なのだと再認識させられました。

 

インドネシアスマートフォンが普及している?!

 こちらは、インドネシア最大のモスクを訪れたときのこと。

 そこには、少し奇妙な光景がありました。というのも、そこにいる子供のほとんどがスマートフォンを持って遊んでいるという光景。発展途上国新興国はお金がないから、スマートフォンを持てないものだと思っていましたが、そんなことは全くありませんでした。どこへ行こうとも、子供から大人までスマートフォンを持ち歩いているように見えました。どうしてここまで子供たちがスマートフォンを持たされているのでしょうか。日本であれば、小さい子供には、スマートフォンを買い与えない家庭が多いと思っていたことから、新興国インドネシアで、この光景を見たことがすごく印象に残りました。

 

 調べて見ると、新興国や途上国でのモバイル、すなわち携帯電話やスマートフォンの普及は、固定回線が必要のないという理由もあり、今や普及率の低いアフリカ諸国であろうとも、80.8%と5人に4人以上の人々が、モバイルを持っている様子。モバイルの普及率は、先進国、新興国、そして途上国の間でそれほど大差がなくなってきているのです。

ところが、インターネットとなると、途上国や新興国ではまだまだ普及はしていないそうで、先進国とは、格差が大きいようです。そのため、固定回線が普及していなかったりしていますが、スマートフォンの普及により、モバイル経由でのインターネットの普及はかなり広がってきている感じだそうです。

引用源のリンクを張っておきますので、是非お読みください。

 

引用:総務省|平成29年度版 情報通信白書|世界におけるICTインフラの広がりとインフラ輸出の現状

www.soumu.go.jp

 

 話を戻して、どうしてインドネシアではまだ小さい子供たちがあんなにもスマートフォンを持っているのでしょうか。そもそも、本当にインドネシアの子供はスマホを持っているのでしょうか。こちらも調べて見ると、インドネシアの子供のスマホ保有率はなんとインドネシアの大人の2倍だそう。こちらも下にリンクを張っておきますので是非ご一読ください。

 インドネシアでは、スマホを持たなければならないほどの治安なのか、それとも我々の訪れた場所がジャカルタだけであるため、富裕層、中間層しか目にしてないからなのか、それとも他の理由なのか、結論づけることは難しいのですが、未知の新興国でこのような光景が広がっていることに、驚きを隠せませんでした。


引用:世界の子どものケータイ利用実態……日本は保有率57%、開始ピークは15歳

www.rbbtoday.com

さいごに

 今回の渡航では、インドネシアという新興国において、日本における常識が通じないことはわかってはいましたが、いい意味で期待を裏切られた思いがしました。

 さて、今回はこれくらいにして締めくくろうと思います。また次回お会いいたしましょう。

 

それでは。

インドネシアのスーパーってどんな感じ?

インドネシアのスーパーってどんな感じ?

 

皆さんこんにちは。今回はインドネシアのスーパーマーケット事情について書いていこうと思います。インドネシアスーパーと聞いてどんなことを思い浮かべますか?

 

ジャカルタにあったスーパーマーケットは全てがデパートに入っていたり、大きな駐車場があったりと大規模で日本のように多くの場所にスーパーがあるといった感じではありませんでした。

 

 イメージとしてはイオンモール

インドネシアスーパーは大規模な建物に入っていることが多く食材から日用品まで様々なものが一箇所で揃えられる感じでした。イメージ的にはイオンモールといった感じでしょうか。ジャカルタのデパートだけではなく、ホームステイの際に行ったスーパーもかなり大きかったです。

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日本製品も多い!?

 日本のものも結構ありました。下の写真のように日本語表記の製品がたくさんありました。(日本の機関が多い地域だからかもしれませんが)主食からお菓子まで様々な種類のものがあったのですが、物価の安いインドネシアにも関わらずお菓子はかなりの値段でした。日本よりも二、三割割高でした。やはりまだ需要が多くは無い分値段が割高になるのでしょう。

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ポカリのマーケティング

 私たちはこのプログラムで大塚製薬を訪問したのですが、大塚製薬の看板商品であるポカリスエットは人気商品のようです。

 

その理由についても驚きの理由でした。皆さんはポカリスエットをどんな時に飲みますか?多くの人がスポーツや風邪を引いた時、お風呂上がりや二日酔いの際という方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

 

しかしインドネシアでは浴槽に浸かる習慣はありませんし、ムスリムの方が多いのでお酒を飲む人も少ないです。そのため日本と同じ方法では売れません。

 

そこで大塚製薬の方々が注目したのはイスラム教の断食、ラマダンです。ラマダンの期間では日の出から日の入りまで飲食することができません。常夏の国インドネシアでの断食では脱水症状に陥る可能性も高いそう。

 

そこで使うのがポカリスエットポカリスエットは普通の水よりも吸収されやすく脱水が起こりにくいそう。そのため断食をする前(日の出の前)にポカリスエットを飲む人が増え、売り上げも上がったそうです。

 

 

やっぱりルーズなところも

 ホームステイ先の家族とスーパーに行ったのですが、ここでもびっくりすることがありました。なんと購入する前に果物のを一つとって食べていたんです!日本だと考えられないですよね。しかし彼らは全然気にならないよう私にも一粒渡して食べていいよとくれました。ちょっと罪悪感がありましたが、日本人だけで来ても絶対にしないことなのでとても興味深い経験をさせてもらいました。

 

 

インドネシアでは屋台が主流!?

 上にも書いた通りインドネシアでは日本のようにスーパーがたくさんあるわけではありません。その代わりにインドネシアには何があるかと言いますとたくさんの屋台があるんです!私が確認できたものだけでもご飯ものから日用品、衣服や電化製品など屋台だけで全てが揃ってしまうのではないかというレベルでした。

 

それからホームステイ先での朝ごはんの時間帯には五分に一回くらいのペースで屋台の車の音が聞こえました。家族の方曰く、その屋台のものだけで食べ物は全部揃うから買い物行かなくても大丈夫と行っていました。日本じゃ考えられませんよね。

 

ちなみにホームステイ先の玄関にも屋台が置いてあったので聞いて見たところ、ラーメンを売っているそう。屋台文化のあるインドネシアではやはり屋台を持っていて副業を行う家庭が多いのでしょうか。その辺りについても気になるところです。

 

今回インドネシアのスーパーやお店について書いていきました。今回訪れたスーパーはたった三件だけだったにも関わらず多くの特徴を知ることができました。またインドネシアの屋台文化も多く見ることができました。

 

皆さんも是非インドネシアに行った際にはもちろんおみやげ屋さんに行くのもいいですが、現地のスーパーや屋台でお買い物をすると現地の文化をたくさん知れるのでは無いでしょうか。

 そして皆さん、ドリアン美味しいのでドリアン食べましょう。

 

それではまたお会いしましょう。

インドネシアの朝は世界でいちばん早い?!

インドネシア派遣3日目の早朝4時頃。

その日控えていたプレゼンの最終調整に暮れ、前夜から議論が難航。ようやく目処が立ち、さて眠りに就こうとしていたときのことです。夜はだんだんと明けはじめ、朝靄に包まれるジャカルタの摩天楼を横目に。そのとき、私は、遠くで鳴るかすかなメロディーを耳にしました。

このメロディーの正体を、数日後に私は計らずも思い知ることになるのです。

 

インドネシア派遣5日目の早朝4時半頃。

前夜から、1日限りのホームステイの日でした。私は、また同じメロディーを耳にしました。耳にした、などという生易しいものではありません。それはもう、途方もない爆音でした。どこからともなく聞こえる大音量のメロディーに私は飛び起きました。そして、おそるおそるベランダのドアを開けて外の様子を伺いました。

 

インドネシアの朝は世界でいちばん早い!

 

これこそが、インドネシアの朝が世界でいちばん早いと言われる所以です。

 

正体は、イスラム教の礼拝への呼びかけの歌です。要するに、お経のようなものです。イン・アラビア語です。「アザーン」と呼ばれるこの歌は、近隣のモスクから放送されています。毎日欠かさず生放送だそうです。

下の写真は、独立記念塔・モナスの展望台から撮影したインドネシア最大のモスク「イスティクラル・モスク」です。画面右方に見える巨大な尖塔は、アザーンを放送するための施設です。

拡声器もなかった時代には、肉声で伝えていたそうです。一体、どれだけの声量があれば声が届くのでしょうか。想像もできません。

 

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毎朝、お祈りのために早く起床するため、インドネシアの朝は早く始まるのです。なんでも、大学の講義が朝7時ごろから始まるのだとか。全く起きられる自信がありません…。

 

インドネシアでは、イスラム教、プロテスタントカトリックヒンドゥー教、仏教、儒学の6つが国教として定められており、このいずれかを信仰することが憲法で義務付けられています。なかでもイスラム教徒が国民の大半を占めいているため、このような風習ができたことも納得です。

 

ホームステイの夜はなかなか寝付くことができず、12時過ぎに就寝。その後、爆音のために4時半頃にうっかり起床してしまい、その日の睡眠時間は4時間程度。そのまま、炎天下、慣れない異国を観光し、その日の夜、熱中症気味で体調を思いきり崩して寝込んだことは、今となっては良い思い出です。

 

イスラム教のお祈り

 

イスラム教では、1日5回、聖地メッカの方角を向いてお祈りをする、という話は有名です。夜(8時頃)、早朝、正午過ぎ、夕方(15時頃)、日没、の5回です。

このお祈りの文化については近年わが国でも理解が進み、ショッピングモールや職場などにお祈りのための部屋を設けたというニュースを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

プログラム中に上記のイスティクラル・モスクを訪問したのですが、ちょうど到着した時間が夕方のお祈りの時間でした。ガイドの方にお祈りの作法を教えていただき、実際に体験してみました。

 

 

 

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上の写真にある、薄い色のタイルで区切られた濃い色のタイルのエリアが、一人分のお祈りスペースです。この長方形も、聖地メッカにあるカーバ神殿の方角を向いています。

大きく体を動かし、立ったり正座したり、地面に頭をつけ、深く前屈したり。正座も、ただの正座ではなく、足を奇妙に組むような姿勢をとることも。これが、なかなかキツく、慣れない姿勢に痛く感じました。一連の動きは「ラアクト」と呼ばれており、私は、この動きからマイブームのヨガの動きを連想しました。

実際に、ガイドの方の話では、お祈りの一連の動作には、柔軟性を高め、血行をよくする効果もある、とのことでした。

確かによく効きそうな動きでした。

 

お祈りの際には、ロングスカートのような布を腰に巻くのが伝統的な風習です。寝る際にも同様にロングスカートを巻くのがトラディショナルらしく、私もトライしたのですが、なにぶんこの布、とても薄いので、冷房で無防備なお腹を冷やし、見事にお腹を壊しました。

 

まちづくりと宗教

 

インドネシアでは、モスクを中心としてまちづくりがなされているそうです。一つひとつのコミュニティは「レジデント」と呼ばれます。レジデントにはモスクがあり、そこを中心として小学校や公園が整備され、そこに人々が住居を築き、街をつくります。隣町でも、またその隣の町でも同じように、モスクを中心としたレジデントが連なっていきます。

つまり、モスク(あるいは宗教)を介して、近所ぐるみの一つの地域コミュニティとして密接に繋がっているのです。

丘にあるアクロポリスを中心に集住した古代ギリシア都市国家を連想しました。

無心論者が主流である日本では滅多に見られない光景かと思いますが、アメリカなどのキリスト教国でも同様で、同じ教会に通う人同士でひとつのコミュニティとなっています。

まとめると、「共通の道徳規範として宗教を重んじ、その中で地域コミュニティを築く」といったところでしょうか。宗教の機能の意外な一面を知りました。

 

笑顔と発展そして幸せ

 皆さんこんにちは!4月になり新学期も始まるのにインドネシアロスの抜けない筆者です。

 このままこじらしていては単位を落としまくりそうなので、このブログでインドネシアの思い出を振り返りながら、ロスから抜け出したいと思います笑

 

 今回私がフォーカスしたいなと思ったのは『笑顔』です。インドネシアの街を歩いて真っ先に目に見えたのは若者たちの笑顔でした。微笑みの国といえばタイでしょという人がいると思いますが、インドネシアもそれに負けず微笑みの国でした。

 一番印象に残っているのはコタという旧市街にいった時です。旧市街の広場に行った際に小学生ぐらいの子供たちが私たちの元にたくさん集まってきて溢れんばかりの笑顔で話しかけてきてくれてくれました。その時にとった写真に写る私はまるで孫に囲まれた祖父母のような満面の笑みをしていました笑

 

 ご存知の方が多いかもしれませんがインドネシアは世界第4位の人口を誇る東南アジア最大の国です。さらに0歳から15歳の若年層は人口の27.3%である約6700万人もいます[1]。日本の0~15歳の若年層は人口の13.2パーセント程度、つまり約1680万人なので[2]インドネシアには日本より四倍近く若者がいる計算となります。0~15歳の子供達の中で就労している人は少ないだろうし今の時点では国の発展に対して別に特別ポジティブな影響を持たないんじゃない?と思っていたのですが、今回かなり子供達の笑顔に救われた場面があるので笑顔について調べてみました。

 

 

 色々調べてみると、「笑顔=嬉しい!!!」で完結するような簡単な話でなく、体の中の様々なシステムに影響を与え、身の回りの人を変えて、時にはもっと広い範囲の人々にも影響を与えるという案外スケールのでかいものだとわかりました。

 

 まず、スウェーデンのウプサラ大学の研究によると、人はネガティブな感情やポジティブな感情を見た際に自分の思いとは関係なく表情筋が反応してしまうことが知られています[3]。笑顔を見ると無意識で笑顔になってしまうのは科学的にも証明されているのです。

 そして伝染していった笑顔は幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを作り出し、精神的な安定を与えてくれるとともにストレスを緩和してくれます[4,5]。

 また笑顔は幸せだけでなくビジネスにさえ繋がるとも言えます。ボストンにある研究革新センターのコンサルトであるFabio Salaによると、優れていると評価された管理職は優れていないとされる管理職に比べて二倍以上ユーモアを用いてたという調査結果が出ています[6]。

 株式会社アテニアの調査によると、20~50代の日本人女性の笑顔の回数が一日13.3回であるのに対し、平均的な子供の笑顔の回数は1日400回であるらしいです。[7]

 インドネシアでは精神的苦痛による自殺やうつ病が少ないらしいので、(インドネシアにおける自殺についてはまた今度私が記事を書く時に詳しく紹介したいと思います。)就労前の子供たちは労働力としてはまだ国に影響を与える訳ではないですが笑顔の伝道師として笑顔を周りの大人たちに届けることによってインドネシアという国を豊かで幸せの溢れる国にしてくれてるのではないかと思いました。

 

 

 話から少し外れてしまいますが、昭和の写真を見ると今より発展はされてないかもしれませんが笑顔にあふれているように見えます。しかし、最近は疲れた顔ばかり見るような気がします。子供の満面の笑みを見る機会も減っているような気がするのですがこれは私の気のせいなのでしょうか?

 私たちは幸せや成功をつかむために仕事に励みお金を稼いだりしますが、経済力が伸びたからといって笑顔や幸せも増えるというのは一概に言えませんし、日本では(他の国でもそうかもしれませんが)経済の発展とは反比例して笑顔が減っていっているのかもしれません。幸せの本質って何なんでしょうか?

 逆に今インドネシアは経済成長を進めていますが、これがある程度の位置まで到達した時にインドネシア人の笑顔は消えてしまうのか、それとも残り続けているのかは私にとって興味があることでもあります。

 

 

 

 

 

 

 最近笑顔が足りないかもというあなた、満面の笑みを補給しにインドネシアに行ってみてはいかがですか??

 

 

P.S.

引用元の論文・記事はなるべく調査時のデータが載っていてかつ筆者の名前が載っているものを選びました。ですので一部英語のものもありますが、とても興味深い研究・調査ばかりなので是非読んでみてください!

 

 

 

[1] INDONESIA-INVESTMENTS / Population of Indonesia

https://www.indonesia-investments.com/culture/population/item67?

 

[2]総務省統計局/ 年齢各歳別人口

https://www.stat.go.jp/data/nihon/zuhyou/n190200400.xls

 

[3]The effects of facial expression and relaxation cues on movement economy, physiological, and perceptual responses during running

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1469029217303461

 

[4]Harvard Business Review / Laughing All the Way to the Bank

https://hbr.org/2003/09/laughing-all-the-way-to-the-bank

 

[5]大森病院 臨床検査部/ 幸せホルモン「セロトニン

https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/kensa/column/column20141027.html

 

[6]笑いと笑顔のストレス解消効果: 精神生理学的検討

https://www.jstage.jst.go.jp/article/warai9/0/9_KJ00003259232/_article/-char/ja/

 

[7]アテニア「Smile Switch Project」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000010341.html

MRTジャカルタ開通記念特集!!

 全国のインドネシアを愛するみなさま。こんにちは。

 

 本日、2019年3月25日が何の日か、もちろんおわかりですよね。

 

 そうです、今日は、ジャカルタでMRT(地下鉄)が開業した日です。

 

 え?知らなかった?

 

 安心してください。私も知りませんでした。ついさっきまで。

 

 そんなわけで、今回は、MRTジャカルタ開通記念特集!

 インドネシアの公共交通機関にスポットを当てていきます。

 

 

 

ジャカルタのMRTって?

 

 このブログでも度々登場しているワードではないでしょうか。インドネシアの首都・ジャカルタを南北に縦断する大動脈、沿道にはオフィスが集うメインストリート、タムリン通りを貫く全長およそ16kmの地下鉄です。インドネシアで初の地下鉄だそうです。

 この地下鉄建設は円借款の事業の一つとして進められています。「世界最悪」とも形容される交通渋滞の緩和を期待され行われているこの事業は、日本が全面的に支援しているようです。

 

 「世界最悪」とはよく言ったもので、過去の記事においてもその凄惨さは度々語られています。その実態を具体的な数字で表すと、乗用車で30km移動するのに1時間以上かかります。途中で高速道路に乗ったにも関わらず。私の実体験です。下手したら自転車の方が早く移動できそうです。

 

 このジャカルタのMRTですが、SNSなどでは、「#MRTJKT」というハッシュタグで賑わっているようですよ。

 

 そんな背景があって発展したのが二輪車文化であるわけですが、一旦置いておき、今回はインドネシアの公共交通機関にスポットを当てていきます。

 

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なかなかヘビーなジャカルタの交通

 

インドネシアの公共交通機関

 

鉄道

 

 派遣事業の中で見たジャカルタ周辺の鉄道は、主要な通りに沿ってまばらに敷設されているようでした。東京の鉄道網とは異なり、血管のように緻密に敷設されているのではなく、どちらかというと、大きな街とその間を転々と結ぶ田舎の鉄道に近いイメージだと思います。

 私たちのプログラムに引率してくださった方の話では、日本の中古の車両が今でも現役で運行しているそうです。最近では少なくなったようですが、一昔前では日本で運行していた頃の広告がそのままに、颯爽と駆け抜ける電車もあったのだとか。

 今はまだ未発達ともとれる東南アジアの鉄道産業ですが、今まさに、そしてこれから、どんどん発展していく分野だと思います。

 

 これは余談ですが、これまでインドネシアで鉄道産業が発達してこなかった理由の一つとして、歩道の舗装が劣悪であるということが挙げられるらしいです。今回のプログラムではあまり徒歩移動をすることがなかったため、いまひとつ気に留めていなかったのですが、つまり裏を返せば、歩道の舗装に関して気にならないということは、今はもう、そこまで劣悪ではないと言えるのではないでしょうか。歩道が改善されたからこそ今回の地下鉄着工に至ったのでしょうか。どうなのでしょう。

 

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立ち寄った鉄道駅。できたてで綺麗でした。スタバも入っていました。

 

高速道路

 

 ところで、東京の電車って難しくないですか。JRだけでなく私鉄もたくさんありますし。料金も微妙に違いますし。

 

 運営会社や料金が異なるといえば、インドネシアの高速道路も同様でした。ホストファミリーの運転で高速道路に乗ったとき、「これからfree wayに乗るよ」と言っていたので、「インドネシアの高速ってアメリカのようにタダなの?」と尋ねたところ、インドネシアの高速道路は様々な企業によって管理されており、それ故、料金もマチマチなのだと教えてくれました。

 

バス

 

 インドネシアの公共交通機関が全く発達していないかというと、実はそんなこともなく、バスは非常に発達しているように見えました。トランスジャカルタという名前の路線バスです。

 日本の鉄道駅のように立派なバスの駅舎が道路の中央に建ち、そこに訪れるのは2両編成の大きなバス。そして、バスの車窓に描かれた、ドリアン持ち込み禁止のマーク。(最後のは関係ないですね。)

 移動中に見かけた立派なバス駅にはいつも大勢の人で賑わっていました。

 中央分離帯に建つバス駅には、道路脇の歩道から、歩道橋を伝って行くようです。

 さらに、渋滞の影響を受けないよう、コンクリートブロックで明確に区画された路線バス専用道路も整備されていました。

 このバスウェイ、一般車も稀に爆走していたり。どうやら、どこにでもそういう輩は現れるようです。

 

 日本でも、道路標識でバス専用道路と定められている場所もありますが、コンクリートで明確に区分されておらず、原付などの軽車両は走行可能です。インドネシアのバスウェイはさらに厳密であり、原則、路線バス以外は通行してはいけません。

 インドネシアに行った際は注意してくださいね。空いているからと言って、通行してはいけません。

 もっとも、インドネシアの道路を運転しようとは思わないでしょうが。

 

 それにしても、不運なことに、私は今回の派遣中にドリアンを食す機会には恵まれませんでした。「果物の王様」の呼び声高きドリアン。ぜひ死ぬまでに一度味わってみたいものです。食べた人は皆、口を揃えておいしいと言いますが、一体どのような味がするのでしょう。気になって朝も起きられません。

 

東南アジアの鉄道産業

 

 ところで、「地下鉄」、「東南アジア」、「日本企業」、と、この3つのワードが並ぶと、何か、ピンとくることがありませんか。

 そうです。新海誠監督手がける大成建設のテレビ・コマーシャルです。目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

 ちなみに私、新海誠監督の大ファンで、「君の名は。」はBlu-rayを購入して何度も繰り返し鑑賞しました。どれくらい見たかというと、もう、見すぎてBlu-rayディスクにぽっかり穴が空いています。マジで。

 

www.youtube.com

 

 余談はこれくらいにして。

 

 例えば、タイ・バンコク市内の鉄道や今回のインドネシアジャカルタのMRT、そして上のCMにあるようにシンガポールの地下鉄事業と、これだけでも、東南アジアの鉄道産業に対する日本企業の貢献の大きさが十二分にうかがい知れます。なんでも、複数の日本企業が「軍団で」東南アジアの鉄道産業に参入しているのだとか。

 ただ、日本企業が業界トップに君臨しているかというと、案外、そうでもないようです。初期からこの業界に携わっていたドイツ、カナダ、フランス各国の企業に、近年爆発的にシェアを伸ばしている中国企業と、ライバルは多いようです。

 

 ただし、今回のジャカルタのMRTにおいては日本企業が受注しています。背景として、「インドネシア高速鉄道計画」が深く関わっているようです。

 

 以下で簡単に説明します。

 首都ジャカルタ西ジャワ州バンドン間150kmを結ぶ高速鉄道を敷設する計画で、将来的にはインドネシア第二の都市・スラバヤまで延伸し、ジャワ島を大きく東西にまたぐ大規模な高速鉄道計画です。日本の新幹線と中国高速鉄道が入札を競い、当初は日本案が有利と思われましたが、ジョコ現大統領就任を皮切りに風向きが変わり、日本の案では費用がかかりすぎるとして、中国が受注することに決定しました。当初は2015年起工、2019年開通という計画でしたが、計画は大幅に遅れて昨年ようやく起工。

 この一件を受け、今回は日本企業が受注することになったという背景もあるでしょう。

 

 日本の技術は安全で精巧ですが、どうしてもお金がかかってしまうことは事実です。

 しかし、今後、国際競争がより高まっていく中で、日本の技術が選ばれるか否かは相手次第かと思いますが、日本の高い技術力は胸を張って誇れる点ではないでしょうか。

 

 

 以上、今回はジャカルタのMRT開通記念、公共交通機関スペシャルをお送りしました。

 

 また次の記事でお会いしましょう。