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笑顔と発展そして幸せ

 皆さんこんにちは!4月になり新学期も始まるのにインドネシアロスの抜けない筆者です。

 このままこじらしていては単位を落としまくりそうなので、このブログでインドネシアの思い出を振り返りながら、ロスから抜け出したいと思います笑

 

 今回私がフォーカスしたいなと思ったのは『笑顔』です。インドネシアの街を歩いて真っ先に目に見えたのは若者たちの笑顔でした。微笑みの国といえばタイでしょという人がいると思いますが、インドネシアもそれに負けず微笑みの国でした。

 一番印象に残っているのはコタという旧市街にいった時です。旧市街の広場に行った際に小学生ぐらいの子供たちが私たちの元にたくさん集まってきて溢れんばかりの笑顔で話しかけてきてくれてくれました。その時にとった写真に写る私はまるで孫に囲まれた祖父母のような満面の笑みをしていました笑

 

 ご存知の方が多いかもしれませんがインドネシアは世界第4位の人口を誇る東南アジア最大の国です。さらに0歳から15歳の若年層は人口の27.3%である約6700万人もいます[1]。日本の0~15歳の若年層は人口の13.2パーセント程度、つまり約1680万人なので[2]インドネシアには日本より四倍近く若者がいる計算となります。0~15歳の子供達の中で就労している人は少ないだろうし今の時点では国の発展に対して別に特別ポジティブな影響を持たないんじゃない?と思っていたのですが、今回かなり子供達の笑顔に救われた場面があるので笑顔について調べてみました。

 

 

 色々調べてみると、「笑顔=嬉しい!!!」で完結するような簡単な話でなく、体の中の様々なシステムに影響を与え、身の回りの人を変えて、時にはもっと広い範囲の人々にも影響を与えるという案外スケールのでかいものだとわかりました。

 

 まず、スウェーデンのウプサラ大学の研究によると、人はネガティブな感情やポジティブな感情を見た際に自分の思いとは関係なく表情筋が反応してしまうことが知られています[3]。笑顔を見ると無意識で笑顔になってしまうのは科学的にも証明されているのです。

 そして伝染していった笑顔は幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを作り出し、精神的な安定を与えてくれるとともにストレスを緩和してくれます[4,5]。

 また笑顔は幸せだけでなくビジネスにさえ繋がるとも言えます。ボストンにある研究革新センターのコンサルトであるFabio Salaによると、優れていると評価された管理職は優れていないとされる管理職に比べて二倍以上ユーモアを用いてたという調査結果が出ています[6]。

 株式会社アテニアの調査によると、20~50代の日本人女性の笑顔の回数が一日13.3回であるのに対し、平均的な子供の笑顔の回数は1日400回であるらしいです。[7]

 インドネシアでは精神的苦痛による自殺やうつ病が少ないらしいので、(インドネシアにおける自殺についてはまた今度私が記事を書く時に詳しく紹介したいと思います。)就労前の子供たちは労働力としてはまだ国に影響を与える訳ではないですが笑顔の伝道師として笑顔を周りの大人たちに届けることによってインドネシアという国を豊かで幸せの溢れる国にしてくれてるのではないかと思いました。

 

 

 話から少し外れてしまいますが、昭和の写真を見ると今より発展はされてないかもしれませんが笑顔にあふれているように見えます。しかし、最近は疲れた顔ばかり見るような気がします。子供の満面の笑みを見る機会も減っているような気がするのですがこれは私の気のせいなのでしょうか?

 私たちは幸せや成功をつかむために仕事に励みお金を稼いだりしますが、経済力が伸びたからといって笑顔や幸せも増えるというのは一概に言えませんし、日本では(他の国でもそうかもしれませんが)経済の発展とは反比例して笑顔が減っていっているのかもしれません。幸せの本質って何なんでしょうか?

 逆に今インドネシアは経済成長を進めていますが、これがある程度の位置まで到達した時にインドネシア人の笑顔は消えてしまうのか、それとも残り続けているのかは私にとって興味があることでもあります。

 

 

 

 

 

 

 最近笑顔が足りないかもというあなた、満面の笑みを補給しにインドネシアに行ってみてはいかがですか??

 

 

P.S.

引用元の論文・記事はなるべく調査時のデータが載っていてかつ筆者の名前が載っているものを選びました。ですので一部英語のものもありますが、とても興味深い研究・調査ばかりなので是非読んでみてください!

 

 

 

[1] INDONESIA-INVESTMENTS / Population of Indonesia

https://www.indonesia-investments.com/culture/population/item67?

 

[2]総務省統計局/ 年齢各歳別人口

https://www.stat.go.jp/data/nihon/zuhyou/n190200400.xls

 

[3]The effects of facial expression and relaxation cues on movement economy, physiological, and perceptual responses during running

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1469029217303461

 

[4]Harvard Business Review / Laughing All the Way to the Bank

https://hbr.org/2003/09/laughing-all-the-way-to-the-bank

 

[5]大森病院 臨床検査部/ 幸せホルモン「セロトニン

https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/kensa/column/column20141027.html

 

[6]笑いと笑顔のストレス解消効果: 精神生理学的検討

https://www.jstage.jst.go.jp/article/warai9/0/9_KJ00003259232/_article/-char/ja/

 

[7]アテニア「Smile Switch Project」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000010341.html